パナソニック コネクトは、高出力と新開発の溶接法を組み合わせた厚板溶接向けのフルデジタルCO2、MAG溶接機「YD-500NR1」を発売した。最先端の制御技術と多様なサポート機能で生産性向上に寄与する。
パナソニック コネクトは2026年9月14日、高出力と新開発の溶接法を組み合わせた厚板溶接向けのフルデジタルCO2、MAG溶接機「YD-500NR1」を発売した。
YD-500NR1は、溶接電流波形を全てソフトウェアで制御するマルチモードリアクトル構成でアークの追従性をさらに高めている。これにより、ウィービングや突き出し長さの変化に対応し、低電流域から高電流域まで安定した溶接を可能にする。
また、新開発の「ローヒート溶接法」は設定した時間に初期溶接、本溶接、クレータ溶接、溶接停止を繰り返すことにより入熱量を制御し、立ち向かい溶接でのビード垂れやギャップ溶接時の溶け落ちを抑えるため、高品質な溶接ができる。
操作部には、3.5インチカラー液晶ディスプレイと物理ボタンを採用した。また、溶接初心者をサポートする機能も備える。「溶接ナビ」では、溶接継手などの情報がイラストで表示されるため、作業をイメージしながら容易に溶接条件を設定できる。
「溶接コンシェルジュ」は、液晶表示に従って現場の状況や課題を入力していくと、熟練技術者でなくても溶接パラメーター調整ができる。さらに「入熱量測定機能」は、従来は手計算していた入熱量を自動で算出するほか、入熱量の上下限値を超えた際に接点出力で通知する機能も備えており、入熱量の管理業務を効率化する。
省エネ性能においてはインバーター制御技術を活用し、現行のサイリスタ機「YD-500KR2」との比較でCO2排出量を最大28%削減。メンテナンス性にも配慮し、脱着可能な冷却ファンや防塵(じん)区画を保護した状態で両側板を取り外せる構造を取り入れた。USBポートによる機能拡張や統合溶接管理システム「iWNB for Welding Machines」とのデータ連携にも対応予定だ。
鉄骨や造船といった厚板溶接の現場では、過剰入熱による熱影響部の脆化やアークの不安定化、スパッタ多発などの課題がある。また、熟練者の技術継承問題、カーボンニュートラルに向けたCO2削減要請への対応が求められている。
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