スリーディー・システムズ・ジャパンは、「第38回 ものづくりワールド[東京]」の構成展である「第9回 次世代3Dプリンタ展」において、スワニーが大型3Dプリンタ「EXT 1070 Titan Pellet」とAIを活用し、2週間で製作したAIモビリティ「ZU-RA」を披露した。
スリーディー・システムズ・ジャパンは、「第38回 ものづくりワールド[東京]」(2026年7月1〜3日、東京ビッグサイト)の構成展の1つである「第9回 次世代3Dプリンタ展」に出展し、同社の3Dプリンタを活用しスワニーが2週間で製作したAI(人工知能)モビリティのプロトタイプ「ZU-RA」を披露した。
ZU-RAは、ペレット押し出し式大型3Dプリンタ「EXT 1070 Titan Pellet(通称、TITAN)」を用いてスワニーが製作したAIモビリティのプロトタイプだ。特定の用途に向けたものではなく、内部に走行用の機構は備えていない。スワニーが構想する未来型モビリティとして、月面調査やオフィス警備などの場面を想定したデザインを採用しており、今後は内部機構を開発する企業と協業して実機化を目指すという。
製作過程では、AIを活用して初期の造形データを生成し、TITANを用いて大型造形を行った。その後、積層痕を整えるため、最終工程として手作業による研磨と塗装を施すことで現在の形に仕上げている。TITANは材料押出法をベースとした産業用大型高速生産システムであり、CF-PEI、GF-PEKK、GF-PCといった幅広いペレット材料を利用できる。また、CNC切削スピンドルツールヘッドを搭載することで、プリント中やプリント後の造形物に対して切削加工を行い、表面品質や寸法精度を高められる。従来のフィラメント方式と比較して材料費を抑えつつ、1mクラスの大型造形を短期間で製作できることが特徴だ。
「AIによる外観デザインの生成と、大型3Dプリンタによる出力を組み合わせることで、2週間での製作を実現した。画面上で3Dモデルを見るだけでなく、外側の形状を実際の立体物として作り出すことで、風の抵抗などを実物ベースで確認したいという需要がある」(スリーディー・システムズ・ジャパンの説明員)
3D Systemsとスワニーは2023年から協業関係にある。同年10月には、EXT 1070 Titan Pelletを国内で初めて導入したデモセンター「TITAN ファクトリー」を開設した。
「3Dプリンタの適用範囲を試作にとどまらず、最終製品の製造へと拡大することを目指している。日本の製造業においては、実績のある従来手法からの脱却や、新しい製造プロセスに対する品質保証の面で独自のハードルが存在する。協業企業とともにAI技術や設計のデジタル化を取り入れながら、次世代のモノづくりの在り方を市場に提案する」(同説明員)
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