操舵室では、航海関連表示や操船操作系に加えて、主機関警報、回転計、バラスト操作用モニターも確認できる。RORO船では、入港、着岸、ランプドア展開、車両の乗り降り、出港準備が連続して進む。操舵室で機関やバラストの状態を把握できれば、航海中の操船だけでなく、入出港や荷役準備に関わる船内状態も確認しやすくなる。
バラスト操作用モニターには、タンク状態監視とバラスト状態監視の画面を用意している。Ballast Water Tank、Fresh Water Tank、Fuel Oil Tankの状態を、タンク配置図、数値、バー表示で確認可能だ。画面右側には、船首喫水、右舷喫水、左舷喫水、船尾喫水、トリム、ヒールの値も表示していた。
これらの表示項目は、RORO船の荷役と関係が深い。車両やトレーラーが乗り降りすると、船体姿勢や喫水は変化する。船尾ランプを使うRORO船では、岸壁とランプの位置関係、車両甲板の傾き、トリムやヒールが荷役のしやすさに影響する。操舵室でタンク状態と船体姿勢を確認できれば、荷役前後の状態変化を把握しやすい。
タンク状態監視画面。バラスト水タンク、清水タンク、燃料油タンクの液量を模式図と数値で表示し、右側には船首/船尾喫水、トリム、ヒールも示している。積み付けや燃料消費、バラスト調整による船体姿勢の変化を操舵室側から確認できる[クリックで拡大]
バラストラインの監視/操作画面。各バラストタンクを結ぶ配管、バルブ、ポンプ、タンク液位を系統図として表示している。船体の喫水、トリム、ヒールを調整するため、どのタンクへ注排水しているか、バルブの開閉状態がどうなっているかを視覚的に把握できる[クリックで拡大]主機関情報も、入出港時の判断に関わる。着岸直前の低速操船では、主機関の応答、回転数、警報の有無を確認しながら船を動かす。出港時にも、機関状態を確認してから操船に移る。操舵室で主機関警報や回転計を確認できる構成は、航海、入出港、荷役準備を連続して進めるための支えになる。
主機関の監視画面。主機の系統図とともに、主機回転数、燃料ラック、主機負荷率、潤滑油/冷却水/給気などの圧力、各部温度を表示している。操舵室から機関の運転状態を把握でき、異常値や警報の確認、操船時の出力変化に対する機関状態の監視に使われる[クリックで拡大]荷役では、甲板側や岸壁側の作業と、操舵室側の状態確認が並行して進む。1カ所でランプまわり、甲板まわり、機関、バラストの状態を確認できれば、入出港から荷役準備までの流れをつかみやすい。しーかーご2では操舵室内に集めることで、入出港から荷役準備までの状態確認を進めやすくしているといえる。
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