AI(人工知能)の普及などで需要急増が見込まれる半導体や電子部品。その製造を支えるタングステンの供給不足解消へ向け、アライドマテリアルが動いた。約159億円を投じて新工場を建設し、2028年度上期までに生産能力を現在と比べ1.5倍に引き上げる。
住友電気工業(住友電工)のグループ会社であるアライドマテリアルは2026年4月9日、タングステン粉末および炭化タングステン粉末の安定供給体制を強化するため、新工場の建設と関連設備の増設に約159億円を投資すると発表した。2028年度上期の稼働開始を目指し、製造能力を約1.5倍に引き上げる。
アライドマテリアルは、超硬工具、半導体の回路配線、電子部品の製造に必要なタングステン粉末と炭化タングステン粉末を生産/供給している。これらの材料は国内外で供給不足が懸念されており、需要増加が見込まれる中、住友電工のグループは安定供給の確保と供給量の拡大を図る。
今回、アライドマテリアルの富山製作所(富山市岩瀬古志町)から約1kmの場所に約4万m2の用地を確保し、新工場を建設する。設備に関しては、タングステンの還元および炭化工程の能力を増強する計画だ。
この取り組みは、日本における重要鉱物の安定供給確保に資するものとして、経済産業省からの助成金支援の対象となる「重要鉱物に係る供給確保計画」に認定された。
アライドマテリアルは、今後も日本国内におけるタングステンのサプライチェーン強靭化とグローバルな安定供給体制を強化するとともに、さらなる高性能な製品の開発に取り組む。
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