鋼旋削加工の仕上げ工程における「安定性」と「工具寿命」は現場の課題だ。住友電工は、この課題を解決するコーテッドサーメット材種を発売する。
住友電気工業(住友電工)は2025年10月21日、鋼旋削加工の仕上げ加工において高い安定性と長寿命を実現するコーテッドサーメット材種「T2100Z」を開発したと発表した。2025年12月に発売する。
T2100Zは、合金組織を見直し、靭性が大幅に向上した新開発のサーメット合金を採用している。これにより、従来品同等の耐摩耗性や加工面品位を維持しつつ、耐欠損性は3倍以上に大幅に向上している。
加えて、密着力の高いコーティング技術を採用することで、仕上げ加工において安定性を発揮し、工具の長寿命化を実現する。
また、刃先交換インサートのラインアップとして447アイテムを標準在庫として設置。豊富な在庫ラインアップにより、多様な加工ニーズに対応する。
T2100Zの種類は、ISO旋削用インサート ネガティブインサートの220型番とポジティブインサートの227型番で、合計447型番となる。
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