Bioworksは、次世代合成繊維「PlaX」を使用した製品のケミカルリサイクル技術の確立に向け、使用済み靴下のリサイクル実証実験を実施した。汚れが付着した靴下でも、ポリ乳酸へ再生できることを実証した。
Bioworksは2026年1月21日、次世代合成繊維「PlaX(プラックス)」を用いた製品のケミカルリサイクル技術の確立に向け、使用済み靴下の回収、リサイクル実証実験を実施したと発表した。東京都主催「社会課題解決型スタートアップ支援事業(Tokyo Co-inNovators)」の支援を活用した取り組みとなる。
PlaXは、サトウキビなどの植物を原料とするポリ乳酸(PLA)に同社独自の植物由来の添加剤を追加した新素材だ。ポリエステルと比較して、長繊維製造時のCO2排出量を70%、綿と比べて水使用量を92%削減できる。同実証実験では、PlaXを使用した靴下を消費者と事業者に配布し、一定期間使用後、回収してケミカルリサイクルを実施した。
検証の結果、汚れなどが付着した使用済み靴下でも、高純度で高品質な再資源化素材が得られた。その素材で製造したPLA樹脂は、通常品と同等の性能を示し、再利用が可能であることが実証された。
また、想定される製造条件で試算したLCA分析の結果、リサイクル原料を使用した靴下は、バージン原料を使用した靴下と比較して約9%のCO2削減効果が見込まれる。糸製造段階では、リサイクルPlaX短繊維が既存のPlaX短繊維に比べて、約80%のCO2排出量削減効果を有することが明らかになった。
一方で、分離工程における原料の収率やコスト面で課題が見つかった。同社は今後、高混率製品の設計推進やPlaXの流通拡大を進め、改善に向けた取り組みを強化していく予定だ。
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