2026年の景況感に大きな影響を与える要因としては「世界経済の動向」と「為替レートの変動」「地政学的なリスク」が「非常に重要である」と「重要である」を多く集める結果となった。トランプ関税や日中関係、ウクライナ問題など、世界中で大きな動きが続いており、サプライチェーンも含めて製造業のビジネスもこれらに振り回されるような状況が続いている。こうした不確実性に対応するため、企業には継続的な情報収集と柔軟な対応が求められている。
一方で「国内の個人消費の動向」については、「重要である」とした回答は多いものの、「非常に重要でない」や「重要でない」の比率が他の項目に比べて多く、日本市場をそれほど当てにしていない企業が回答者には多かったことが伺える。
最後に2026年に特に注目している技術やキーワードを聞いたところ、最も多かったのは「AIエージェント」で53.1%の回答を集めた。次いで2位には「人型ロボット」(35.7%)、3位には「フィジカルAI」(29.6%)、4位には「サプライチェーン強靭化」(26.5%)が入った。
これらの注目をしている理由を見ると、AIエージェントについては直近の人手不足対策として、業務で実際に使用が始まるという期待感を示す声が多かった。「AIエージェントは、人手不足のためマンパワーをかけられない部分を補えるかもしれない」「AIエージェントは、適用拡大に向けた加速区間を迎えている」「AIを業務改革の武器にしていきたいし、人材確保が難しい時代であるのでAIエージェントに期待」「各種ツールにAIサポートが組み込まれる」などのコメントが出ていた。
一方でフィジカルAIについては、「フィジカルAIは、今後展開の伸びしろがあると思うから」「フィジカルAIは、ロボティクスとも関連し日本が有力なプレーヤーとなるべき技術領域」「フィジカルAIにより、産業用メタバース、ロボット、AIの組み合わせが現実味を帯びてきた」など、今後に期待する声が多かった。
人型ロボットについては、「人手不足解消で、より人間に近いロボットが求められる」「人型ロボットに期待。人員の確保が非常に難しい状況への対応」「小ロット多品種の食品製造のため、ロボット化も重要である」など人手不足の影響から早期の実現を求める声が多かった。また「人型ロボットに期待する。画像処理関連の事業のため、コンポーネントと技術革新に注目している」など、技術的な切り口で注目する声も出ていた。
今回は調査にご協力いただいた皆さんの声で、2026年を展望してみたがいかがだっただろうか。詳細な調査資料だとはいえないかもしれないが、それでも2026年の製造業が直面する課題と、AIを中心とした技術への期待感という大きな方向性は読み取れるだろう。これらの方向性が1年後どうなっているのかにぜひ注目していきたい。
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