4DイメージングレーダーのAWR2188は、8個のトランスミッター(送信機)と8個のレシーバー(受信機)をシングルチップに統合したレーダートランシーバーだ。
従来のレーダーシステムで高い解像度を得るには、複数のチップを連結させるカスケード接続が必要であったが、同技術はシングルチップのみで8×8の多チャンネル構成が可能となった。これにより、部品点数削減と基板設計の簡素化、センサーの小型軽量化を実現した。
同製品では、物体の距離、速度、水平角度に加えて、高さ(垂直角度)を測定できる4D検知を軸とし、チップ内部に66MspsのA-Dコンバーターと、266MHz/1μsのチャープ信号スロープエンジンを搭載することで、処理性能を従来比で30%高速化した。これにより、350mを超える遠距離の物体検知も可能となった。
システム構成の面では、各センサーで処理を行うエッジ型と、中央のSoCで処理を行うサテライト型の両方のアーキテクチャをサポートしている。同技術を担当するTI 高性能レーダープロダクトラインマネージャーのキーガン・ガルシア氏は「OEMが求めるさまざまな要件に対応できる仕様とし、各社のグローバル市場展開に寄与したい」と語った。
DP83TD555J-Q1は、車両ゾーン全体で大量のデータをリアルタイムに収集/送信するための車載イーサネットICだ。MAC(メディアアクセスコントローラー)を内蔵しており、標準的なシリアルインタフェースであるSPIを通じて多様なマイコンとの直接接続を可能とする。これにより、従来のCANやLINとイーサネットの間で必要とされた複雑なプロトコル変換ゲートウェイの排除を実現する。
また、ナノ秒単位の時間同期機能に加え、1本のツイストペア線で通信と給電を同時に行うPoDL(Power over Data Line)技術を搭載。これにより、ケーブル設計を簡素化し、ウィンドウやシート制御などのエッジノードともリアルタイムに大規模データの連携が可能となる。
スペーリック氏は、「これらの新技術により、AIによる迅速な判断、包括的な認識、統合ネットワークを実現し、OEMのさまざまな車両モデルでの自動化レベル向上を支援する」と述べている。
中国自動車メーカーが業界を再定義、位置情報技術大手HEREも驚く開発スピード
“ADASの民主化”こそが重要、ボッシュが立駐特化の駐車支援システムなど披露
エッジAIで車室内の機能を進化させる、TIがCESで車載向け新製品を発表
NTTが2030年にレベル4自動運転車両を1000台運行へ 新会社に知見と技術を集約
日産が次世代プロパイロットにAIベースの自動運転技術を採用、2027年度に国内投入
中国自動車メーカーが目指す知能化とスマート化、2026年からAIDVの競争が始まるCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
モビリティの記事ランキング
コーナーリンク