牧野フライス製作所は同社の労働組合(JAMマキノ労働組合)が作成した質問状をニデックへ送付した。
牧野フライス製作所は2025年3月31日、同社の労働組合(JAMマキノ労働組合)からニデックに対する質問状を受領し、ニデックへ送付したと発表した。
今回の質問状では、ニデックがこれまでに買収したニデックオーケーケー(旧OKK)やニデックマシンツール(旧三菱重工工作機械)、TAKISAWAの買収前後の組合専従役員や執行委員、組合員数の推移の他、定例の労使協議開催回数、春闘における団体交渉の有無、交渉結果などを質問している。また、ニデックオーケーケーなど買収後の従業員の勤務地変更や工作機械事業/社外への出向の有無も確認している。
労働組合の調査で回答者の90%がニデックによるTOB(株式公開買い付け)に反対しているとし、これを受けたニデックの具体的な対応も尋ねている。2025年4月3日までの回答を求めている。
ニデックは労働組合との面談も希望しているが、今回の質問状で労働組合は「会社が送付した初歩的な質問状にも回答いただけていない中で、個別に面談することは透明性を確保できない恐れがある」と述べた。
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