ヒートシンクを設計してCAE解析をしよう!CAE解析とExcelを使いながら冷却系設計を自分でやってみる(4)(4/4 ページ)

» 2025年03月24日 06時00分 公開
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Excelを使った設計計算シートについて

 設計計算は一発で設計解が出るわけではなく、計算したら設計目標に達していないのでパラメーターを変えてもう一度計算ということがよくあります。また、設計最適値を探すときはパラメーターサーベイを行います。

 筆者は図13に示すように、一連の計算は必ずといっていいほど1列に収めます。そして、その列をコピーして異なる条件の計算をします。こうするとパラメーターサーベイの過程を残すことができます。

Excelで作った設計計算シート 図13 Excelで作った設計計算シート[クリックで拡大]

 次回は、円筒座標系での熱伝導を検討しましょう。電線には何アンペア流せるのでしょうか。 (次回へ続く

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Profile

高橋 良一(たかはし りょういち)
RTデザインラボ 代表

1961年生まれ。技術士(機械部門)、計算力学技術者 上級アナリスト、米MIT Francis Bitter Magnet Laboratory 元研究員。

構造・熱流体系のCAE専門家と機械設計者の両面を持つエンジニア。約40年間、大手電機メーカーにて医用画像診断装置(MRI装置)の電磁振動・騒音の解析、測定、低減設計、二次電池製造ラインの静音化、液晶パネル製造装置の設計、CTスキャナー用X線発生管の設計、超音波溶接機の振動解析と疲労寿命予測、超電導磁石の電磁振動に対する疲労強度評価、メカトロニクス機器の数値シミュレーションの実用化などに従事。現在RTデザインラボにて、受託CAE解析、設計者解析の導入コンサルティングを手掛けている。⇒ RTデザインラボ


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