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ヒートシンクを設計してCAE解析をしよう!CAE解析とExcelを使いながら冷却系設計を自分でやってみる(4)(2/4 ページ)

» 2025年03月24日 06時00分 公開

ヒートシンク設計計算Excelシートを作ろう

 図1の設計モチーフから発熱体と固体(ヒートシンク)だけを取り出したものを図2に、解析モデルを図3に示します。

発熱体と固体(ヒートシンク)だけを取り出したもの 図2 発熱体と固体(ヒートシンク)だけを取り出したもの[クリックで拡大]
ヒートシンクの解析モデル 図3 ヒートシンクの解析モデル[クリックで拡大]

 接触熱抵抗を考慮する必要から、前回のヒートシンク設計計算Excelシートを書き換えました。表2表3に示します。

 図2の左側は、伝熱界面面積が固体面積と等しいもので案1、右側はヒートシンクを設けて伝熱界面面積を広くしたもので案2です。表2&表3のオレンジ色で示したセルの伝熱界面温度と主流の温度との差Tw-Tに注目します。

 案1は526[degC]になってしまいました。ヒートシンクを付ける(案2)ということは伝熱界面面積Awが広いことになり、46[degC]まで下がりました。ヒートシンク恐るべしです。発熱体内部の最高温度は、案1が573[degC]、案2が94[degC]となりました。図4に内部の温度分布を示します。

ヒートシンク設計計算Excelシート(1) 表2 ヒートシンク設計計算Excelシート(1)[クリックで拡大]
ヒートシンク設計計算Excelシート(2) 表3 ヒートシンク設計計算Excelシート(2)[クリックで拡大]
ヒートシンクと発熱体の温度分布 図4 ヒートシンクと発熱体の温度分布[クリックで拡大]

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