富士通は、プライベート領域で管理できるクラウド型生成AIサービス「Fujitsu クラウドサービス Generative AI Platform」を、2025年度から国内で提供開始する。
富士通は2025年2月13日、プライベート領域で管理できるクラウド型生成AI(人工知能)サービス「Fujitsu クラウドサービス Generative AI Platform」を、2025年度から国内で提供開始すると発表した。正式提供に先駆けた先行トライアルを、同日から同年3月31日の間に実施する。
同サービスは、同社のサービス群「Fujitsu Computing as a Service」のラインアップに生成AIサービスとして追加。エフサステクノロジーズの生成AI基盤「Private AI Platform on PRIMERGY」や、Super Micro ComputerのGPUサーバ、企業向けLLM(大規模言語モデル)「Takane」に、生成AIセキュリティ技術などを組み合わせて提供される。
ユーザーごとにクラウド上にプライベート領域を確保して情報管理するため、機密性の高い情報でも安心して生成AIで取り扱える。ファインチューニング用のデータや、ファインチューニング後のLLM、RAGのデータをプライベート領域に保管することで、ユーザーが意図しない学習に用いられることを防止する。
また、推論、学習用GPUサーバを共有することで、時間当たりの利用コストや初期費用を削減。同サービスと同等のサービスをオンプレミス環境で利用したい場合は、Private AI Platform on PRIMERGYおよびSuper Micro ComputerのGPUサーバと、システム構築や運用サービスを提供する。
同社独自の生成AIセキュリティ強化技術により、参照権限のない情報を引き出すことを防ぐ。今後は、順次グローバルにも展開していく予定だ。
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