「設計者CAEの目的/期待」と「設計者CAEに取り組む上で重要なこと」について、2023年5月に実施した「設計者CAEの取り組みに関する実態調査 2023」の結果レポートを一部抜粋して紹介する(※注1)。なお、調査レポートの完全版は以下のダウンロードボタンをクリックした飛び先から入手可能だ。
※注1:「設計者CAEの取り組みに関する実態調査」の最新調査は2025年1月以降に実施予定だ。
その必要性が叫ばれながらも、現場での立ち上げ/定着化が難しいとされる設計者CAEの取り組み。その実践効果として多くの現場で期待しているのが「試作/実験回数の削減」だ。限りある製品開発スケジュールや予算の中で、試作品の製作や実験のやりとりの回数をいかに減らすかは非常に重要なテーマの1つといえる。設計段階でCAEを活用することで仮想実験が可能となり、精度を高められる。これにより、ムダな試作や実験の回数を削減できる。当然、「品質向上」への期待も大きい。設計品質が向上すれば「手戻りの削減」にもつながる。その結果、「開発リードタイムの短縮」も図れるだろう。
では、設計者CAEの実践に向けて現場が重要視していることは何か。まず、設計者でも使用できる「適切なツール選定/導入」が挙げられる。解析専任者が使用するハイエンドのCAEツールはハードルが高いため、3D CADの標準あるいはオプション機能として提供されるCAEツールに対するニーズが高いようだ。また、CAEツールを使いこなす方法だけでなく、解析結果を読み解く力など「ノウハウの蓄積」も重要となる。これらを体系立てて学習/習得するには「教育体制の整備/習得機会の提供」「旗振り役の決定」も欠かせない。
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