出光興産と三井化学は、両社で進めてきた「千葉地区エチレン装置集約による生産最適化」の検討について、事業化調査が終了し、基本設計へ移行する。
出光興産は2024年10月9日、三井化学と共同で進めてきた「千葉地区エチレン装置集約による生産最適化」の検討について、基本設計(Front-End Engineering & Design:FEED)の段階に移行したと発表した。
両社は2010年に、LLP制度を活用して千葉ケミカル製造有限責任事業組合を設立。それぞれが京葉地区に有するエチレン装置を運営統合し、2024年3月より生産最適化の検討を進めてきた。
今回、事業化調査(Feasibility Study:FS)の完了に伴い、FEEDへ移行する。2027年度を目途に出光興産のエチレン装置(エチレン生産能力37万トン/年)を停止し、三井化学の装置(同55万トン/年)に集約する。その後は、千葉ケミカル製造有限責任事業組合が同装置を共同運営する。
対象製品は、エチレン、プロピレン、C4(ブタン、ブチレン、ブタジエンなどの混合物)を含む全留分となり、原料は両社がLLPに供給する。今後、両社はFEEDを進め、集約の判断を協議、決定する。集約の意思決定は2025年度下期の予定だ。
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