千葉地区でのエチレン装置集約検討が基本設計の段階へ移行製造マネジメントニュース

出光興産と三井化学は、両社で進めてきた「千葉地区エチレン装置集約による生産最適化」の検討について、事業化調査が終了し、基本設計へ移行する。

» 2024年10月18日 11時00分 公開
[MONOist]

 出光興産は2024年10月9日、三井化学と共同で進めてきた「千葉地区エチレン装置集約による生産最適化」の検討について、基本設計(Front-End Engineering & Design:FEED)の段階に移行したと発表した。

 両社は2010年に、LLP制度を活用して千葉ケミカル製造有限責任事業組合を設立。それぞれが京葉地区に有するエチレン装置を運営統合し、2024年3月より生産最適化の検討を進めてきた。

 今回、事業化調査(Feasibility Study:FS)の完了に伴い、FEEDへ移行する。2027年度を目途に出光興産のエチレン装置(エチレン生産能力37万トン/年)を停止し、三井化学の装置(同55万トン/年)に集約する。その後は、千葉ケミカル製造有限責任事業組合が同装置を共同運営する。

 対象製品は、エチレン、プロピレン、C4(ブタン、ブチレン、ブタジエンなどの混合物)を含む全留分となり、原料は両社がLLPに供給する。今後、両社はFEEDを進め、集約の判断を協議、決定する。集約の意思決定は2025年度下期の予定だ。

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