高い難燃性と耐熱性を備えた柔軟なPPS樹脂、PFAS規制に対応材料技術

東レは、難燃性と高耐熱性を付与した、高機能グレードの柔軟PPS樹脂を開発した。難燃性、耐熱性、軽量性を同時に備え、PFAS規制に対応する。

» 2026年02月25日 11時00分 公開
[MONOist]

 東レは2026年2月9日、難燃性と高耐熱性を付与した、高機能グレードの柔軟PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂を開発したと発表した。同年1月から、バッテリー周辺部材や半導体製造装置部材の用途として、顧客向けに有償サンプルの提供を開始した。

開発材の特徴と適用用途イメージ 開発材の特徴と適用用途イメージ[クリックで拡大] 出所:東レ

 同製品は、独自の微細構造制御技術「NANOALLOY(ナノアロイ)」を活用し、エラストマーに代わる新しい柔軟成分をPPSポリマーに微分散化している。これにより、UL94規格の垂直燃焼試験で最高水準となる、V-0相当の高い難燃性を持つPPS樹脂の開発に成功した。

測定データの比較 測定データの比較[クリックで拡大] 出所:東レ

 難燃性に加え、耐熱性と軽量性を高レベルで保持する他、PFAS(有機フッ素化合物)規制に対応する。また、フッ素樹脂に比べて低コスト化が可能だ。

 主な用途として、過酷な高温環境下で使用する冷却配管、継手、固定および保護部品、電装部材などでの利用を見込む。同社は、2026年度中に量産体制を構築するとしている。

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