三菱ケミカルグループは、連結子会社の三菱ケミカルの炭素事業において、コークスと炭素材の事業から撤退する。これに伴い、合計約850億円の非経常損失を見込む。
三菱ケミカルグループは2026年2月2日、同社の連結子会社である三菱ケミカルの炭素事業において、コークスと炭素材(ニードルコークス、ピッチコークス)の事業から撤退すると発表した。これに伴い、合計約850億円の非経常損失を見込む。
同社は、2024年に公表した「KAITEKI Vision 35」「中期経営計画 2029」に基づき、事業ポートフォリオ改革を推進している。その一環として、海外コークス市況の低迷という厳しい事業環境を踏まえ、コークス事業の生産体制の最適化と販売政策の見直しを図ってきた。
しかし、中国における過剰生産やインドネシアでの大規模な新規設備稼働による世界的な供給過剰により、海外コークス市況の低迷は長期化している。この構造的な問題は解消の見通しが立たないことから、中長期的な成長は困難と判断。今回、コークスの生産停止を決定した。
撤退対象となるのは、三菱ケミカル 香川事業所(香川県坂出市)で生産するコークスと炭素材の各製品群だ。2027年度下期に生産停止、順次販売終了を予定している。なお、同事業所で生産しているピッチ系炭素繊維や負極材については、今回の撤退対象には含まれない。
事業撤退に伴い、合計で約850億円の非経常損失が見込まれる。2026年3月期第3四半期決算で約190億円を非経常損失として計上し、残額の約660億円については同年3月期第4四半期決算で見積計上する予定だ。
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