三菱ケミカルグループは、三菱ケミカル黒崎工場(北九州市八幡西区)におけるビスフェノールAの生産を終了することを決定したと発表した。
三菱ケミカルグループは2024年2月21日、三菱ケミカル黒崎工場(北九州市八幡西区)におけるビスフェノールAの生産を終了することを決定したと発表した。なお、黒崎工場におけるビスフェノールAの年産能力は12万トン(t)で、停止時期は2024年3月末を予定している。
ビスフェノールAは、主にポリカーボネート樹脂やエポキシ樹脂などの原料として使用されている物質だ。近年、中国を中心とした大規模な設備増設による同地域の大幅な供給過多により、ビスフェノールAの輸出市場が縮小しており、今後もこの状況が続くことが想定されている。
同グループでは、さらなる事業競争力の強化と供給体制の最適化を図るために、黒崎工場での生産を終了する判断に至った。今後は原料であるフェノールから一貫製造している茨城事業所に生産拠点を集約し、引き続き同製品の安定供給に努めていく。
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