サカタインクスは、シンガポールのスタートアップ企業であるMatwerkz Technologiesと共同で、次世代の熱マネジメント材料「Thermorphous FX25」を開発した。通常稼働温度では高い熱伝導率を発揮し、熱暴走が発生する温度域では遮熱機能で類焼を防止する。
サカタインクスは2026年2月24日、シンガポールのスタートアップ企業Matwerkz Technologiesと共同で、次世代熱マネジメント材料「Thermorphous FX25」を開発したと発表した。温度応答型で、電気自動車(EV)や静置型電源装置、無停電電源装置のバッテリーパックに適する。
同製品の熱伝導率は、常温時が1.0W/m・K以上で、熱暴走時が0.1W/m・K以下となる。通常稼働温度では高い熱伝導率を発揮し、バッテリーセル間の熱拡散によりバッテリーの高寿命化に寄与する。一方、セルの熱暴走が発生する温度域では、熱伝導率を10分の1以下にして遮熱機能を発揮し、隣り合うセルへの類焼を防ぐ。
2液硬化型のポッティング剤として機能し、1mm以下の間隙にも充填可能。円筒形や角形、パウチ型それぞれの設計に柔軟に対応できる。金型を利用することで、セルホルダーなどの立体形状、シートへの加工も期待される。
リチウムイオン電池は、出力の増加と利便性を向上する一方で、電池パックの火災事故も増加しており、熱の制御が課題となっている。今回の熱マネジメント材料は、さまざまな構造に対応でき、低コストに安全性を提供できる。同社は現在、国内大手1社との共同評価を進めており、2027年の量産化を目指している。
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