エンプラが半導体製造装置用途で堅調も三菱ケミカルGは減収減益、要因とは製造マネジメントニュース(1/2 ページ)

三菱ケミカルグループは、オンラインで記者会見を開き、2026年3月期第3四半期の連結業績で減収減益になったと明かした。その要因について、同会見の内容を通して紹介する。

» 2026年02月06日 07時00分 公開
[遠藤和宏MONOist]

 三菱ケミカルグループは2026年2月5日、オンラインで記者会見を開き、2026年3月期第3四半期の連結業績(2025年4月1日〜12月31日)と通期業績の予想について発表した。

市況や需要に改善の兆しが見えない状況

 2026年3月期第3四半期における三菱ケミカルグループの連結業績の売上高は前年同期比8%減の2兆7373億円となり、営業利益は同22%減の1133億円となった。営業利益から非経常的な要因により発生した損益を除外したコア営業利益は同2%減の1856億円を記録した。

2026年3月期第3四半期の連結業績 2026年3月期第3四半期の連結業績[クリックで拡大] 出所:三菱ケミカルグループ

 2026年3月期第3四半期の事業環境は、半導体関連は堅調に推移したが、各地域における景気の低迷や不透明感から、素材関連においては引き続き軟調な状況が継続し、市況や需要に改善の兆しが見られなかった。

三菱ケミカルグループ 執行役員 最高財務責任者(CFO)の木田稔氏 三菱ケミカルグループ 執行役員 最高財務責任者(CFO)の木田稔氏 出所:三菱ケミカルグループ

 同社 執行役員 最高財務責任者(CFO)の木田稔氏は「第2四半期における田辺三菱製薬の譲渡に伴う利益の計上により、グループ全体の親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期比で77%の増益となった」と話す。

 セグメント別では、スペシャリティマテリアルズセグメントの売上高は同2%減の7858億円となり、コア営業利益は同35%増の452億円となった。同セグメントでは、インフレなどに伴うコスト増加や、炭素繊維/複合材料の事業において上期を中心に売買差の悪化などがあった。

 しかし、半導体関連事業で販売価格が向上したことなどによる売買差の改善や、高機能エンジニアリングプラスチックにおいて半導体製造装置用途を中心とした需要の増加、各事業の生産拠点の見直しなどによる合理化効果で、コア営業利益が増えた。

 同セグメントは、アドバンストフィルムズ&ポリマーズサブセグメント、アドバンストソリューションズサブセグメント、アドバンストコンポジット&シェイプスサブセグメントで構成される。

 アドバンストフィルムズ&ポリマーズサブセグメントでは、販売価格の維持/向上があったが、トリアセテート繊維などの事業譲渡の影響や、ディスプレイ用途において前期の旺盛な需要の反動減に伴う顧客在庫調整などの影響により、売上高は減った。

 アドバンストソリューションズサブセグメントでは、各種製品の販売価格の維持/向上があったが、電気自動車(EV)用途の欧米における需要の減少、国内における建設資材の販売数量の減少、米国関税影響による印刷基幹部材の販売数量の減少などにより、売上高は減少した。

 アドバンストコンポジット&シェイプスサブセグメントでは、炭素繊維事業における汎用焼成ラインの一部休止に伴う販売数量の減少や、販売価格の低下などがあったが、高機能エンジニアリングプラスチックにおいて半導体製造装置用途を中心に需要が増加したことなどにより、売上高は増えた。

スペシャリティマテリアルズセグメントのコア営業利益増減分析 スペシャリティマテリアルズセグメントのコア営業利益増減分析[クリックで拡大] 出所:三菱ケミカルグループ
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