日立製作所とMicrosoftは、生成AI分野での協業に向けた戦略的提携を締結した。デジタルソリューション「Lumada」に、生成AIを用いたMicrosoftの各種サービスを組み込む。
日立製作所(日立)とMicrosoftは2024年6月4日、生成AI(人工知能)分野での協業に向けた戦略的提携を締結したと発表した。今後3年間で、数十億ドル規模を見込む協業を推進する。
今回の協業により、日立はデジタルソリューション「Lumada」に、Microsoftのクラウドや「Azure Open AI Service」「Copilot for Microsoft 365」「Dynamics 365」「GitHub Copilot」などを組み込む。
また、日立の「Generative AIセンター」がMicrosoftと連携。Azure Open AI ServiceやGitHub Copilotをアプリケーション開発に用いて、開発品質を保ちつつ生産性の向上を図る。社内検証では、アプリケーションのソースコードを70〜90%の割合で適正に生成できたという。
さらに、生成AIの普及に伴うセキュリティ強化などのクラウドサービス改善や、データセンターの環境負荷低減といった課題解決に向けた共同プロジェクトも立ち上げる。
これらに加えて、日立のAIトランスフォーメーション支援人材の育成プログラムに、GitHub CopilotやAzure OpenAI Serviceを用いたソフトウェアの開発スキル研修も組み込む。5万人以上の対象人材育成を図る。
日立は既に、統合システム運用管理サービス「JP1 Cloud Services」にて、生成AIを用いたMicrosoftのサービスを提供している。金融や製造、公共などのIT部門の障害対応の初動迅速化や運用効率化に向けたもので、今後はエネルギー分野用のデジタルソリューションの強化も図る。
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