IBMは、AI/データプラットフォーム「watsonx」のアップデートと、AI向けに設計したデータおよびオートメーション機能を発表した。LLM(大規模言語モデル)を含む言語とコード用モデル「Granite」をオープンソースとして公開している。
IBMは2024年5月21日(現地時間)、AI(人工知能)/データプラットフォーム「watsonx」のアップデートと、AI向けに設計したデータおよびオートメーション機能を発表した。
2023年に提供を開始したwatsonxでは、LLM(大規模言語モデル)を含む言語およびコード用モデル「Granite」をオープンソースとして公開。Apache 2.0ライセンスの下、HuggingFaceとGitHubで利用できる。コードモデルは30〜340億パラメーターを有し、基本モデルと命令追従モデルを用意する。
また、レッドハットと共同で、モデルアライメント技術「InstructLab」の提供を開始した。同技術により、開発者が自身のデータを用いて、特定のビジネス領域や業界に特化したAIモデルを構築可能になる。
併せて、watsonxアシスタントの今後のアップデートと機能強化についても発表した。新たなAIアシスタントとして、2024年6月に「watsonx Assistant for Z」と「watsonx Code Assistant for Z」の機能拡張を、同年10月に「watsonx Code Assistant for Enterprise Java Applications」を提供開始する。
また、生成AIを用いたデータ製品や機能として、2024年6月に「IBM Data Product Hub」「Data Gate for watsonx」の提供を開始。他に、データ基盤「watsonx.data」もアップデートする予定だ。さらに、AIを活用した自動化に向け、一連のAIを活用したオートメーション機能を提供する。
Amazon Web Services(AWS)、Adobe、Meta、Microsoft、Mistral、Palo Alto Networks、SAP、Salesforce、SDAIAとの協業も強化。サードパーティーのモデルをwatsonxに追加し、機能拡張とモデルの選択肢拡大を図る。
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