イノテックは、「第13回 IoTソリューション展【春】」において、モデルベース開発に基づくAI(人工知能)アルゴリズムを用いた良品不良品を自動仕分けするロボットハンドのデモンストレーションを行った。
イノテックは、「第33回 Japan IT Week【春】」(2024年4月24〜26日、東京ビッグサイト)内の「第13回 IoTソリューション展【春】」において、モデルベース開発に基づくAI(人工知能)アルゴリズムを用いた良品不良品を自動仕分けするロボットハンドのデモンストレーションを行った。
同社の主力商材は組み込みボードや産業用PCだが、それらに組み込むソフトウェアの開発受託やコンサルティングなども含めたエンジニアリングサービスも強みとしている。今回のデモ展示は、モデルベース開発環境の「MATALB/Simulink」を展開するMathWorksとの協業に基づくものだ。
デモは、ロボットハンドの先端に装着したカメラを用いて部品の良品と不良品を検知し、それぞれピックアップして仕分ける内容になっている。デモの横にあるディスプレイ画面でカメラの検知結果を示すとともに、AIアルゴリズムを含めたロボットハンドを制御するためのSimulinkのブロック線図を示した。「Simulinkでそのまま制御することも可能だが、処理速度を高めるために『Embedded Coder』で生成したCコードを実装している」(イノテックの説明員)という。
ハードウェアとしては、組み込み機器向けのインテル第11世代「Xeon」プロセッサである「Tiger Lake」を搭載する産業用PC「EMBOX TypeRE1070」を用いている。EMBOX TypeRE1070は、PCIeスロットを用いてGPUカードを追加できることも特徴になっているが、今回はTiger LakeだけでAI処理を行っている。「MathWorksをはじめとするソリューションベンダーとの協業を通じて、需要が高まっているエッジAIなどの顧客の要求に応えていきたい」(同担当者)としている。
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