OKIエンジニアリングは、電子部品の静電気耐性を評価する「デバイス帯電モデル試験サービス」を強化した。湿度を自動制御できる検査装置の導入により、安定性や再現性の高い評価が可能になった。
OKIエンジニアリングは2024年3月18日、電子部品の静電気耐性を評価する「デバイス帯電モデル(CDM)試験サービス」を強化したと発表した。サービス価格は個別見積りで、2024年度に6000万円の売り上げを目指す。
同社はこれまでも、電子部品の静電気耐性評価試験として、国際標準試験規格JS-002に基づいたCDM試験を提供してきた。しかし、放電時の湿度を手動で調整していたため、湿度環境による印加時の放電波形が不安定で、試験結果の再現性が低いという課題があった。さらに、試験結果は目視で確認する必要があり、ピッチ0.4mmまでの電子部品までしか対応できなかった。
新サービスでは、湿度を自動制御できる検査装置を導入した。これにより、高帯域幅ケーブルSMAコネクターで高帯域幅の放電波形観測が可能になり、安定性や再現性の高い評価が可能になった。またCCDカメラ映像により、ピッチ0.25mmまでの微細な電子部品についても試験結果を確認、解析できるようになった。
同社は、試験だけでなく、試験結果からCDM耐性や製造工程の改良プランを提案するなど、実装工程での静電気問題に関するサービスもワンストップで提供する。
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