インスタリムの3Dプリント義足事業が、インパクトスタートアップ育成支援プログラム「J-Startup Impact」に選定された。政府支援により海外事業の拡充を図り、現地採用などでエンジニア人材やコーポレート人材の採用を強化する。
インスタリムは2023年10月6日、同社の3Dプリント義足事業が、インパクトスタートアップ育成支援プログラム「J-Startup Impact」に選定されたと発表した。同プログラムを通じた政府支援により、既存の海外拠点の強化と新たな国への展開を図る。
インパクトスタートアップは、社会的、環境的課題の解決とともに、持続的な経済成長を目指す企業を指す。2023年度から始まったJ-Startup Impactは、潜在力の高いインパクトスタートアップ30社を選定し、官民一体となって集中的に支援をする。
インスタリムは、3DプリンティングとAI(人工知能)技術を活用することで、短納期で提供できる3Dプリント義足のデジタル製造ソリューションを開発。2019年からフィリピン、2022年からはインドで、従来の約10分の1の価格で提供できる義足の製造と販売を手掛けている。
同プログラムを通じた政府支援によりインスタリムでは、フィリピンとインドを中心とした海外事業を拡充する。居住地を自由に選択できる独自のインターロケーショナルワーキング制度や、現地採用などでエンジニア人材、コーポレート人材の採用を強化する。
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