インスタリムは、日本向け3Dプリント義足「Instalimb Type-L」「Instalimb Type-E」を発表した。義肢装具製作専用の3Dプリンタと3Dモデリングソフトウェアなどで構成される独自のカスタム義足量産ソリューションによって製造し、価格を約10分の1に抑えて短納期化を実現する。
インスタリムは2021年2月9日、日本向け3Dプリント義足「Instalimb Type-L」「Instalimb Type-E」を発表した。義肢装具製作専用の3Dプリンタと3Dモデリングソフトウェアなどで構成される独自のカスタム義足量産ソリューションを開発したことで、価格を従来の約10分の1程度に抑え、短期間でユーザーに納品できる。
生活用の義足Instalimb Type-Lは、かかとに高さが付いていないため、靴を脱いで立っていても疲れにくい。また、防水性のため、海やプール、温泉などでも利用できる。数万円台と低価格のため、履物に合わせて複数保有するといった利用も可能だ。
軽運動用の義足Instalimb Type-Eは10万円台ながら、スポーツ用途に適した板バネが付いている。走る、ジャンプするなどの動作が容易になり、気軽にスポーツを始められる。これらの義足は普段使いのスペアとしても購入でき、ユーザーのQOL(Quality of Life)の向上に寄与する。
日本で義足を購入する場合、1本30~100万円(スポーツ用は50~100万円以上)と高価で、かつ通常2~3週間程度の納期がかる。また、靴を脱ぐと立つ体勢が疲れやすい、1種類の靴しか選べない、十分にオシャレを楽しめないなど、生活面でも利用者の負担が大きいという課題があった。
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