アビストは、ARを用いてリアルタイムに形状差分を表示できるアプリケーションを開発した。iPad ProのLiDAR機能を使って実物の製品を認識させ、3D CADモデルと高精度に重ね合わせることで形状の差異を認識できる。
アビストは2023年8月29日、AR(拡張現実)を用いてリアルタイムに形状差分を表示できるアプリケーションを開発したと発表した。同年8月22日には、同表示プログラムの特許を出願している。
新開発したアプリケーションは、「iPad Pro」(2020年以降のモデル)が備えるLiDAR機能の空間認識技術を活用し、高精度に認識した実物製品と3D CADモデルとを重ね合わせて表示できる。
また、製品とCADモデルとの形状差分を自動で計算し、形状が異なる部位を赤色と青色で、一致している部位を緑色で表示することで形状の差異を認識できる。
実物認識から3Dモデル表示、位置合わせ、差分計算までの処理をiPad Proのみで実施できる。これにより、製品が設計通りにできているかを簡単に確認可能だ。
同技術を製品開発や検査、建築土木現場に導入することで、大幅な工数削減や業務の効率化が期待できる。
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