旭化成は、素材の開発や加工に関わる多様な技術者が、企業や組織の枠を超えてモノづくりに取り組む共創コミュニティー「AKXY Lab」を開設した。技術や知見を結集し、新しい価値を生み出すことを目指す。
旭化成は2023年6月5日、樹脂、金属、土、繊維、木材、紙など、素材の開発や加工に関わる多様な技術者が、企業や組織の枠を超えてモノづくりに取り組む共創コミュニティー「AKXY Lab(アクシーラボ)」を、同年5月25日に開設したと発表した。幅広く企業や個人の参加を募り、それぞれが持つ技術や知見から、新しい価値の創出を目指す。
同コミュニティーでは、まだ用途が広がっていない素材や加工技術に焦点を当て、開発テーマを設定している。参加者同士が自由に議論し、プロトタイピングを進める。完成したプロトタイプは、展示やイベントで発表する予定だ。
参加は無料で、参加者に対してコア技術の公開は求めない。また、プロジェクトをきっかけにした製品の実用化に制約を設けないとしている。
同社はこれまで、グループが持つ素材や加工技術を活用し、コンセプトカーやコンセプトシューズを制作してきた。コミュニティーの開設により、素材や技術の新たな可能性を発見する考えだ。
海のマイクロプラスチックが紫外線を浴びた時間を推定する手法を開発
旭化成のDX戦略は展開期から創造期へ、全従業員4万人がデジタル人材に
旭化成がバイオエタノールからプロピレンやキシレンなどを生産する技術を開発
進む製造業のDX、ソニー、リコー、コマツ産機、旭化成の取り組み
半導体不足の遠因となった、旭化成の半導体工場火災で起こったこと
旭化成がリチウムイオン電池用乾式セパレータの合弁会社を中国に設立Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
素材/化学の記事ランキング
コーナーリンク