旭化成は2021年9月22日、中国におけるリチウムイオン二次電池用乾式セパレータの合弁会社の設立について各国当局より認可を得られたため事業を開始すると発表した。
旭化成は2021年9月22日、中国におけるリチウムイオン二次電池用乾式セパレータの合弁会社の設立について各国当局より認可を得られたため事業を開始すると発表した。
旭化成では2021年1月に、同社の100%子会社であるPolypore International(以下、Polypore)が、中国で上海恩捷新材料科技(以下、SEMCORP)とリチウムイオン電池に使用される乾式セパレータの合弁会社を設立することで合意。関係各国の競争法当局に申請を行っていた。
合弁会社では、Polyporeの子会社であるCelgardからライセンス供与される乾式ポリプロピレン(PP)製セパレータに関する技術と知的財産権に基づいて、エネルギー貯蔵システム(ESS)や電気自動車向けリチウムイオン電池に使用される高品質で高性能な乾式セパレータを中国において製造、販売する。
新会社の社名は「江西恩博新材料(Jiangxi Enpo New Materials)」で、所在地は江西省高安市とする。資本金は8400万元(約14億2200万円)。株式はSEMCORPが51%を保有し、Polyporeが49%を保有する形とする。生産能力は2022年上期に年間1億m2から立上げ、2028年頃に年間10億m2まで引き上げる計画を示している。
今回の提携により、Celgardの最先端の乾式セパレータ生産プロセス技術と品質管理能力、知的財産権と、SEMCORPの中国におけるトップレベルの生産工程管理能力とコスト管理能力とを組み合わせ、中国におけるエネルギー貯蔵システム用リチウムイオン電池市場を開拓することを目指す。
合弁会社では、急増するリチウムイオン電池セパレータ需要に応えるため、ポリプロピレン単層、共押出型ポリプロピレン多層品に関する技術ライセンスを通じてCelgard固有の先端的な乾式セパレータ技術や製造ノウハウ、設備を導入し、先進的なソリューションを展開する。
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