東芝エネルギーシステムズは、量子科学技術研究開発機構と「次世代超小型量子線がん治療装置(量子メス)実証機」の賃貸借契約を締結し、量子メス実証機向け超電導シンクロトロン加速器の製造を開始した。
東芝エネルギーシステムズ(東芝ESS)は2023年4月13日、「次世代超小型量子線がん治療装置(量子メス)実証機」向けの超電導シンクロトロン加速器の製造を開始したと発表した。
同社はみずほ東芝リース(MTL)と共同で、量子科学技術研究開発機構(量研)と量子メスの賃貸借契約を締結。東芝ESSが超伝導シンクロトロン加速器の設計、製造、据え付け、試験、システム制御を担当し、2026年度末までに量子メス実証機を製造する。
これを量研が建設中の量子メス棟(仮称)に設置し、臨床運用する。MTLは、東芝ESSと超伝導シンクロトロン加速器の製造などで連携する他、試験完了後は実証機を量研に賃借する役割を担う。
量研は長年、重粒子線がん治療の研究に取り組んでおり、一部のがんでは重粒子線がん治療が保険適用となっている。一方で、重粒子線がん治療ができる国内の施設は7施設にとどまり、多くの患者が利用するには小型の重粒子線がん治療装置が求められていた。量研らは、超伝導技術を応用した量子メスの開発を2016年から進めており、重粒子線がん治療装置の画期的な小型化に成功している。
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