JIMTOF2022 特集

用途で選べる5種類の中型円筒研削盤、手動機のような感覚を伝える機能も工作機械

ジェイテクトは、JTEKTブランドから、中型円筒研削盤「G3 Series」を発売する。機械構造の最適解を反映したベッド設計や加工条件の自動決定機能などにより、高品質かつ効率的な加工を可能にする。

» 2022年10月21日 11時00分 公開
[MONOist]

 ジェイテクトは2022年10月13日、JTEKTブランドから、中型円筒研削盤「G3 Series」を発表した。同年11月8日に発売予定で、同日から東京ビッグサイトで開催される「第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2022)」に出展する。

キャプション 中型円筒研削盤「G3 Series」 出所:ジェイテクト

 用途に応じて選べるType R、S、B、G、Lの5種類をラインアップする。量産に適したType Rから小ロット向けのType Lまでそろえ、機能を高めながらも導入しやすい価格とした。

キャプション 用途に応じて5種類を提供 出所:ジェイテクト

 Type GとLのベッドは、変形と熱変位の複合解析により、機械構造の最適解を反映した設計を採用している。といし軸回転精度は0.016μmで、低振動の「STAT BEARING」を搭載し、高減衰性により面粗度の長期安定を図った。高剛性を有し、低熱変位としたことで、寸法変化は従来比で30%低減している。

キャプション Type GとLの特徴 出所:ジェイテクト

 操作性にもこだわり、最適な研削加工条件を自動決定できる「らくらく自動決定機能」を搭載する。プログラム作成時間を4分の1に短縮するため、単品加工の効率向上につながる。

 砥石と工作物の接触をハンドルに伝える「ステアバイワイヤハンドル」により、手動機のような感覚を頼りに1μm台の精度を可能にした。Type Lにはサーマルマネジメントシステムを搭載しており、といしの摩耗量を正確に把握することで寸法変化±1.5μmを達成する。

 他に、「スリープIN・ウェイクUP機能」や省エネ油圧ユニット「トヨパックECO?プラス」などを搭載。消費電力を削減することで、カーボンニュートラルにも貢献する。

 販売定価(税込)は、Type Rが3280万円から、Type Sが2850万円から、Type Bが2330万円から、Type Gが1200万円から、Type Lが1800万円からとなる。

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