STMicroelectronicsは、フランスのクロルにある300mmウエハー製造工場の隣接地に、新工場を建設する。GlobalFoundriesと共同運営する新工場は2026年までにフル稼働し、年間最大62万枚のウエハーを生産する計画だ。
STMicroelectronics(STマイクロ)は2022年7月11日、フランスのクロルにある300mmウエハー製造工場の隣接地に、新工場を建設すると発表した。新工場はGlobalFoundriesと共同で運営し、2026年までのフル稼働を目指す。
新工場では、「FD-SOI」ベースの技術を中心に、GlobalFoundriesのFDXテクノロジーや、車載、IoT(モノのインターネット)、モバイルアプリケーションで高い需要が見込まれる同社の18nmまでの包括的な技術に対応する。FD-SOIは、フランスのグルノーブル地域で生まれた超低消費電力を特徴とする技術で、無線接続やミリ波、セキュリティといった追加機能を簡単に統合できる。
新工場建設への投資額は、フランス政府からの助成金を含めて推定で数十億ユーロに及ぶ。EUは「European Chips Act(欧州半導体法)」を策定し、半導体生産において2030年までに世界シェア20%の獲得を目指している。新工場では年間最大62万枚の300mmウエハーを生産する予定で、目標達成に大きく貢献する。
さらに、欧州のFD-SOIエコシステムの強化や、デジタル化、脱炭素化につながる重要な技術および製品を提供することで、欧州をはじめとする世界の顧客ニーズに応える。
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