Bluetooth SIGは、次世代Bluetoothオーディオ規格「LE Audio」の仕様一式を発表した。ワイヤレスオーディオの性能が向上し、補聴器へ対応するほか、新機能「Auracastブロードキャストオーディオ」も導入する。
Bluetooth SIGは2022年7月12日(現地時間)、次世代Bluetoothオーディオ規格「LE Audio」の仕様一式が完成したと発表した。製品の認証作業も始まり、今後数カ月以内にLE Audio対応品が登場する予定で、同年末に向けてラインアップの拡充を図る。
LE Audioでは、ワイヤレスオーディオの性能が向上し、補聴器へ対応するほか、新機能「Auracastブロードキャストオーディオ」も導入する。アーキテクチャも柔軟で、ワイヤレスオーディオのプラットフォームとしても期待できる。既に、新たな機能の追加を検討中だ。
LE Audioは、Bluetooth Low Energy対応のワイヤレスデバイスで動作する。新しいオーディオコーデック「LC3(Low Complexity Communications Codec)」を採用し、低いデータレートでも高音質を提供する。マルチストリーム機能も搭載し、独立かつ同期したワイヤレスステレオサウンドを可能にする。
Auracastブロードキャストオーディオは、Auracast送信機から周囲のAuracast対応ヘッドフォンやイヤフォン、補聴器などへ、複数のオーディオストリームを提供する技術だ。これにより、仲間と同じ空間でオーディオを共有できたり、公共の場に設置された消音テレビを視聴できるなど、ユーザーと世界との関わりをより豊かにできる。
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