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» 2022年06月24日 08時00分 公開

「機械の目」にもなる、カシオの高輝度かつ小型のプロジェクションAR日本ものづくりワールド 2022

カシオ計算機は「日本ものづくりワールド 2022」において、高輝度かつ小型のプロジェクターである「LH-200」などを中心に、産業領域でのプロジェクションARの活用例を紹介している。

[池谷翼,MONOist]

 カシオ計算機は「日本ものづくりワールド 2022」(東京ビッグサイト、2022年6月22〜24日)において、高輝度かつ小型のプロジェクターである「LH-200」などを中心に、産業領域でのプロジェクションAR(拡張現実)の活用例を紹介している。

作業支援やマシンビジョンに活用

 LH-200は床面や壁面の他、ピッキングシステムなどにも映像を表示できる製品で、2000ルーメンの明るさで投影するため、昼間でも視認しやすい。また、小型であるため設置場所の自由度が高い点も特徴である。さらに光学部品へのほこりの侵入を防ぐフィルターを使用しない、独自の防じん設計を採用しており製造現場にも導入しやすい。フィルター不使用のため、メンテナンスでのフィルター交換作業の手間もかからない。

展示されているLH-200[クリックして拡大]

 プロジェクションARの活用用途としては、組み立て製造ラインにおける作業支援、産業用ロボットの3Dマシンビジョン、工場内の危険区域を知らせる安全ガイドなどが挙げられる。実際にカシオ計算機のLH-200を活用し、沖電気工業が組み立て生産ラインの一部に、東京エレクトロン デバイスがロボットのビジョンシステム「TriMath(トリマス)」に、それぞれプロジェクションARを導入している。

組み立て製造ラインにおける作業支援のデモ展示[クリックして拡大]

 カシオ計算機の担当者は、「当社製品を製造現場に導入し、プロジェクションARを活用する事例が増えつつある」として、今後も展開を強化すると語った。

 会場の展示ブースでは、プロジェクションARを活用したデモも展示している。例えば、LH-200を用いた3Dマシンビジョンのデモでは、球や円すいに格子状のパターンを投影し、カメラによる物体認識を支援する様子が紹介されている。同製品はプロジェクターの方式としてDLP(デジタルライティングプロセッシング)を採用しており、カメラを通じた物体のパターン認識がしやすい。プロジェクターの投影とカメラの撮影タイミングを合わせる「信号同期」機能によって、認識精度も損なわれにくいという。

信号同期機能のデモ展示[クリックして拡大]

 また、製造現場だけでなく、建築/建設業の施工現場などでも活用できる。床面や壁面に図面などの情報を投影し、施工業者や配線業者などさまざまな関係者が同一の情報に基づき、確認や協議を行いながら作業を進めることができる。

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