UELは、3Dプリンタ用スライス処理ソフトウェアの最新版「AMmeister Ver4」の提供を開始した。スライス機能や部品データの配置機能などが強化され、SLCフォーマットにも対応可能になった。
UELは2022年4月18日、3Dプリンタ用スライス処理ソフトウェアの最新版「AMmeister Ver4」の提供を開始した。3Dプリンタメーカー向けに、3年間で100セットの販売を見込む。
最新版のVer4では、AMmeisterを導入する3Dプリンタメーカーの負担軽減や、ユーザーの利便性と造形品質の向上を図るため、さまざまな機能を強化している。
まず、スライスデータの出力フォーマットを増やし、SLCフォーマットに対応した。また、スライスデータの輪郭線が離れるオープンラインが発生した場合に、自動で補間する機能を備える。
部品データの配置機能も強化している。複数の部品データを造形に適した位置や向き、間隔に自動で配置できる。水平面にしたい範囲を指示したり、底面高さを一括でそろえたりすることも可能だ。
光造形3Dプリンタ向けサポート設計機能の強化では、形状を支える機能はそのままに、不要なサポートが付かないように改良した。これにより、サポートの取り外しが容易になり、サポート材の材料コストの削減にもつながる。さらに、折れ線形状のサポートの作成も可能になっている。
Z補正機能は、光が下層に透過することで起こる、造形モデルの余剰成長を見込んだモデルの変形機能だ。余剰成長の問題を改善し、より複雑なモデルへの対応が可能になる。
販売価格は、基本機能とスライス処理機能の「SLICE-PKG」が33万円、基本機能と光造形用サポート自動設計機能の「SUPPORT-PKG」が77万円、基本機能とスライス処理機能、光造形用サポート設計機能の「SLA-PKG」が110万円、Z補正を含むSTL編集機能の「STL-EDIT-OPT」が33万円となっている(いずれも月額、税込み)。
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