グーテンベルクは、国産の産業用3Dプリンタ「G-ZERO MP1」の先行販売を2025年9月から開始する。超高速、高精度を維持しながら、スーパーエンジニアリングプラスチック「PEEK」に対応する。
グーテンベルクは2025年7月1日、国産の産業用3Dプリンタ「G-ZERO MP1」の先行販売を同年9月から開始すると発表した。「G-ZERO」シリーズの特長である超高速、高精度を維持しながら、スーパーエンジニアリングプラスチックの「PEEK」や「PPS」「PA」などのエンジニアリングプラスチックでの造形が可能となる。
PEEKの超高速、高強度、高精度造形に対応し、最高450℃のノズル温度で造形でき、長時間の稼働でも安定性を保てる。最高造形速度は700mm/秒、加速度3万mm/秒2。積層ピッチ0.05〜0.2mmの造形で、PEEK部品を高精細に出力できる。
筐体はコンパクトで、オフィスにも工場のラインにも設置可能だ。500Wの低消費電力で、高耐久構造と保守性を両立する。また、ステンレス筐体と新設計のベルトテンショナーにより、長期に稼働しても剛性と精度を保てる。標準搭載の除湿ドライボックスは、PEEKなどの吸湿を防ぎながら、高品質な造形品を製造できる。
材料技術は大塚化学と共創しており、チタン酸カリウム繊維「TISMO」をベースとした大塚化学独自の機能性複合材料「ポチコン」を3Dプリンティング用途に最適化。高強度かつ安定した造形を提供する。
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