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最大22台の3Dプリンタ同時稼働と独自接合技術による超大型造形サービス開始3Dプリンタニュース

Bfullは、独自の接合技術と最大22台の大型3Dプリンタの同時稼働を組み合わせた新サービス「Bfull 超大型3Dプリント MAX」の提供を開始する。全高3m超(組み立て後)までの“超大型造形物”を短納期かつ高精度に製作できる。

» 2025年06月10日 09時00分 公開
[MONOist]

 Bfullは2025年6月6日、独自の接合技術と最大22台の大型3Dプリンタの同時稼働を組み合わせた新サービス「Bfull 超大型3Dプリント MAX」の提供を、同年6月9日から開始すると発表した。

Bfullは新サービス「Bfull 超大型3Dプリント MAX」の提供を開始する Bfullは新サービス「Bfull 超大型3Dプリント MAX」の提供を開始する[クリックで拡大] 出所:Bfull 「Bfull 超大型3DプリントMAX」

 Bfull 超大型3Dプリント MAXでは、最大22台の産業用光造形(SLA)方式3Dプリンタ「ZRapid iSLA」を同時に稼働させる「同時多機プリントシステム」と、同社独自の高精度なパーツ分割/接着技術を組み合わせることで、全高3m超(組み立て後)までの“超大型造形物”を短納期かつ高精度に製作可能とした。これまで装置サイズの制約で困難だった超大型造形へのニーズに応える。

(左)Bfullが販売を手掛ける産業用SLA方式3Dプリンタ「ZRapid iSLA」(22台)で構成された生産体制と、(右)複数パーツを同時出力したときの様子 (左)Bfullが販売を手掛ける産業用SLA方式3Dプリンタ「ZRapid iSLA」(22台)で構成された生産体制と、(右)複数パーツを同時出力したときの様子[クリックで拡大] 出所:Bfull 「Bfull 超大型3DプリントMAX」

 パーツの接合技術については、使用用途や構造に応じて最適な技法を選定しており、一部には日本の伝統的な木造建築技術である「蟻継(ありつぎ)」の要素も応用。これにより、強度と美観の両立を図っている。

 イベント展示物やモックアップ、フィギュア、自動車部品の試作、建築模型などでの活用を見込む。3Dデータの分割提案から出力、研磨/塗装、組み立てまでをワンストップで提供する。

Bfull 超大型3Dプリント MAXの特長 Bfull 超大型3Dプリント MAXの特長[クリックで拡大] 出所:Bfull 「Bfull 超大型3DプリントMAX」

 同社は、光造形3Dプリンタが従来工法に代わる、短納期/高精度な大型モックアップ製作の新スタンダードとなることを目指し、Bfull 超大型3Dプリント MAXの展開を開始する。同サービスの平均受注単価は約100万円を想定し、初年度は月2件程度の受注を見込む。そして、今後3年以内に年間5000万円規模の事業へと拡大を図る方針である。

(※)本記事は制作段階で生成系AIを利用していますが文責は編集部に帰属します(ITmedia AI倫理ポリシー)。

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