大阪大学は、日本人の乳児の顔分析から、赤ちゃんの顔の「かわいさ」は、多くの人で判断が一致することを確認した。また、かわいさが高いと評価される顔の特徴を明らかにした。
大阪大学は2022年2月18日、日本人の乳児の顔分析から、赤ちゃんの顔の「かわいさ」は、多くの人で判断が一致することを確認し、かわいさが高いと評価される顔の特徴を明らかにしたと発表した。同大学大学院人間科学研究科教授 入戸野(にっとの)宏氏らの研究グループによる成果だ。
まず、生後6カ月の赤ちゃん80人の顔写真について、20〜69歳の日本人男女200人にかわいさを7段階で評価してもらった。平均得点が高い赤ちゃん10人と低い赤ちゃん10人を選び、それぞれの赤ちゃんの顔を平均し、合成でかわいさが高い顔と低い顔を作成した。
次に、かわいさが高い顔と低い顔を分析して、顔のどの部分を変形すればかわいさが増えるのかパターンを導き出した。その結果、かわいさは、顔の下半分にぱっちりとした目がある、顔が丸みを帯びているなどの特徴と関連していることが明らかになった。これらの特徴はローレンツの研究で知られている「ベビースキーマ(赤ちゃん図式)」と一致している。
得られたパターンに基づき、50枚の赤ちゃんの顔画像から、かわいさを増やした画像と減らした画像を作成した。作成した50組の画像ペアについて、どちらがよりかわいいと感じるか、20〜69歳の日本人男女587人にアンケートを実施したところ、かわいさを増やした顔を選んだ人は9割だった。
このことから、赤ちゃんのかわいさには客観的な特徴が存在することが示された。なお、若い男性は女性や中高年男性と比べて、かわいさを増やした顔を選んだ人の割合が低かった。
今回のような赤ちゃん顔のかわいさに関する研究は、これまで白人では実施されているが、日本人の乳児顔では初になるという。
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