足回りコンポーネント用シールリングの生産工場が完成、2021年11月に生産開始:工場ニュース
コマツが氷見第二工場敷地内に建設中だった、新シールリング工場が完成した。投資額は約36億円で、2021年11月から生産を開始する。
コマツは2021年10月29日、氷見第二工場(富山県氷見市)敷地内に建設中だった新シールリング工場が竣工し、同年11月から生産を開始すると発表した。新工場の総床面積は8230m2で、投資額は約36億円となる。
新シールリング工場の外観[クリックで拡大] 出所:コマツ
新工場には、コマツNTCと共同開発した高精度、高能率なCBN研削加工機やAI(人工知能)技術を活用した自動検査装置などを導入。主に、建設機械の終減速装置(ファイナルドライブ)などの足回りコンポーネントで使用する精密部品のシールリングを生産する。
同社では、2050年までにCO2排出を実質ゼロとする長期ビジョンを掲げている。シールリングなどの鋳造工程はエネルギー使用量が大きく、工程改善による高効率化は消費エネルギーの削減につながる。そのため、築約60年になる旧シールリング工場の生産機能は新工場へ移し、氷見工場の技術開発の強化、生産性の大幅向上、省人化に加え、CO2排出量半減を進めていく。
さらに新工場では、外壁、屋根、照明などに省エネ設備を導入するほか、建屋の気密性も向上させ、CO2排出量削減など環境面での改善を図った。
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