コロナ禍で再認識された3Dプリンタ、シミュレーション技術の有効性メカ設計 年間ランキング2020(3/3 ページ)

» 2020年12月23日 10時00分 公開
[八木沢篤MONOist]
前のページへ 1|2|3       

コロナ禍で見えた3Dプリンティングの明るい未来

 さて、最後に年間ランキングには入らなかった編集部注目記事をご紹介したいと思います。

 今回ピックアップしたのは「3Dプリンティングの未来は明るい、今こそデジタル製造の世界へ踏み出すとき」です。こちらは、HPが世界中の製造業のエグゼクティブ2000人以上を対象に行った調査「HP Digital Manufacturing Trend Report」を基に、HP 3Dプリンティング事業 アジア・パシフィックの責任者であるアレックス・ルミエール(Alex Lalumiere)氏と、日本HP 3Dプリンティング事業部 事業部長の秋山仁氏へインタビューを行った記事です。

 ここでも結局、COVID-19関連の話題になってしまうのですが、COVID-19の世界的パンデミックに伴いサプライチェーンが途絶し、部品や材料の供給などがストップして、生産調整や工場の稼働停止、一斉休業を余儀なくされた企業も少なくない中、あらためて、3Dプリンティング/デジタルマニュファクチャリングの存在、その価値が再認識されたという話題に触れています。

 先ほども少し触れましたが、このコロナ禍においては、医療器具や人工呼吸器用のパーツ、フェイスシールドなど、世界的に不足するさまざまなモノが3Dプリンタによりスピーディーに生み出されました。こうした新たな製造のカタチ、部品調達の在り方がコロナ禍で示されたといっても過言ではないでしょう。そういう意味で、withコロナ、ニューノーマルの時代に向けて、3Dプリンタの存在意義はますます高まっていくのではないでしょうか。

「HP Digital Manufacturing Trend Report」のインフォグラフィックス 「HP Digital Manufacturing Trend Report」のインフォグラフィックス ※出典:HP [クリックで拡大]


 以上、振り返ってみると、TOP10にランクインした記事の半数がCOVID-19関連でしたね。冒頭に述べた通り、我慢の1年はもう少し継続するのではないかと思います。ただ、その一方で、変革への取り組みも続いていくはずですので、来年は今より明るい未来に続く、実りある1年になることを期待したいですね。それではまたお会いしましょう! (以下、ランキング再掲)


≫MONOist年間ランキングのバックナンバー

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.