横浜ゴムがインドに新工場建設、オフハイウェイタイヤ需要の増加に対応工場ニュース

横浜ゴムは、農業機械用タイヤなどオフハイウェイタイヤの生産販売グループ会社ATGの生産能力を増強するため、インドのアチュタプラム工業団地に新工場を建設する。

» 2020年10月01日 07時00分 公開
[MONOist]

 横浜ゴムは2020年9月11日、インドに新工場を建設すると発表した。農業機械用タイヤなど、オフハイウェイタイヤの生産販売グループ会社ATG(アライアンスタイヤグループ)の生産能力増強を図る狙い。

 設備投資額は1億6500万米ドル(約172億5000万円)で、インド東部のアンドラプラデシュ州ヴィシャカパトナムのアチュタプラム工業団地に建設する。ヴィシャカパトナム港に近く、輸出面でも有利な立地だ。

 将来の拡張も視野に入れ、約32万m2の敷地面積を備える。日量の生産能力は55トン(ゴム量)。2020年第3四半期に着工し、生産開始は2023年第1四半期を予定している。

 ATGは現在、インドのグジャラート州にダヘジ工場、タミル・ナドゥ州にティルネルヴェリ工場を有する。主力ブランドの「ALLIANCE(アライアンス)」「GALAXY(ギャラクシー)」「PRIMEX(プライメクス)」の農業機械、建設車両、産業車両、林業機械用タイヤなどを生産している。世界的な需要増加を受け、2018年2月にダヘジ工場の生産能力を1.6倍に引き上げる拡張工事を開始したが、その工事完了と新工場の建設により、オフハイウェイタイヤの需要に対応する。

 横浜ゴムは、同社の建設車両用タイヤに加え、グループ会社のATG製タイヤ、愛知タイヤ工業製の産業車両用タイヤなど、オフハイウェイタイヤの事業拡大に取り組んでいる。今回の新工場建設で、横浜ゴムグループのオフハイウェイタイヤの供給網は、インド3拠点、イスラエル1拠点、ベトナム1拠点、日本3拠点の4カ国8拠点となる。日量生産能力の合計は480トン(ゴム量)となり、グローバルでの競争力を強化していく。

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