ブラザー工業は、瑞穂工場の敷地に自社開発の燃料電池「BFC4-5000-DC380V」を設置し、稼働を開始した。コージェネレーションシステムとしての利用に向け、自社内で発電、発熱状況のデータを取得することを目的とする。
ブラザー工業は2020年7月6日、瑞穂工場(名古屋市)の敷地に自社開発の燃料電池「BFC4-5000-DC380V」を設置し、稼働を開始したと発表した。電気とともに発生した熱を、食堂やオフィスなどが入る第14工場に供給する。
出力4.4kWのBFC4-5000-DCは、2018年に販売を開始。水素と空気中の酸素を反応させて電気を生み出し、水だけを排出する。環境に配慮したシステムとなっており、高い安全性と安定性を備え、IoT(モノのインターネット)にも対応する。
現在は非常用電源として活用されているが、電気の他に熱も生み出すことから、将来的にはコージェネレーションシステムとしての利用が想定される。今回の設置はそうした用途拡大に向け、自社内で発電、発熱状況のデータを取得することを目的とする。システムの稼働により4.4kWの電気に加え、4.5kW相当の熱も発生させ、1日8時間の稼働で最大70kWhのエネルギーを供給する。
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