制御と同時にリアルタイムで情報処理ができるIoT対応産業用コントローラーFAニュース

日立産機システムは、IoT対応産業用コントローラー「HXシリーズ ハイブリッドモデルII」を発表した。情報、制御用にそれぞれ専用のCPUを搭載するなど、従来機の機能を大幅に強化している。

» 2020年03月30日 07時00分 公開
[MONOist]

 日立産機システムは2020年3月2日、IoT(モノのインターネット)対応産業用コントローラー「HXシリーズ ハイブリッドモデルII」を発表した。価格はオープンで、同年4月から販売する。

キャプション 産業用コントローラー「HXシリーズ ハイブリッドモデルII」 出典:日立産機システム

 HXシリーズ ハイブリッドモデルIIは、制御と情報処理を1台で担うIoT対応の産業用コントローラーだ。情報、制御用にそれぞれ専用のCPUを搭載するなど、従来機「HX シリーズ ハイブリッドモデル」の機能が大幅に強化されている。

 従来は産業用PCがPLC(プログラマブルロジックコントローラー)と通信して取得していたデータを、モジュール内で共有可能になったため、制御プログラムで扱うデータをリアルタイムに処理できる。また、同機に実装された情報アプリケーションは、動作中の装置の制御に影響を与えず変更できる。

キャプション 制御、情報処理の並列動作イメージ 出典:日立産機システム

 IoTシステムが増大した場合には、情報処理部をモジュール化したサブCPUモジュールを最大4台まで追加実装できる。エッジ側データをロギングするSSDモジュール(64Gバイト)も実装可能で、システムの変更や拡張にも柔軟に対応する。

キャプション サブCPUモジュール、SSDモジュールの実装例 出典:日立産機システム

 同コントローラー内の仮想PCにセキュアシェル通信でログインすることで、ソフトウェア開発から実行まで安全に構築できる。また、Linuxの汎用PCと同様に情報アプリケーションが作成できるため、IoT環境を迅速に構築し、開発コストの低減にも貢献する。

 CPUはARM Coretex-A15(1.5GHz、2コア)を搭載し、システム容量は制御プログラムが16Mバイト、情報アプリケーション用が4Gバイト。プログラミング言語は制御プログラムIEC61131-3に準拠した5言語で、情報アプリケーションはC/C++、Java、Pythonなどに対応する。

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