共同印刷は、包装の完全性や使用状態を分かりやすく示す「針刺し検知フィルム」を開発した。力が加わった部分だけが白化するため、医薬品などの内容物に影響を与えることなく、改ざん防止や完全性の証明、使用履歴の確認ができる。
共同印刷は2020年2月20日、包装の完全性や使用状態を分かりやすく示す「針刺し検知フィルム」を発表した。医薬品などの内容物に影響を与えることなく、改ざん防止や完全性の証明、使用履歴の確認ができる。
針刺し検知フィルムは、針を刺すなど外部からの力が加わった際に、その部分が白化して、目視ですぐに確認できる。外からの力を受けた部分だけが白化するので、内容物に影響を与えることはない。また、一度ついた跡は半永久的に残る。
同フィルムは、ヒートシールやレトルト滅菌ができ、汎用フィルム、共同印刷製の高機能フィルムとの積層も可能だ。ホールキャップバイアル瓶のタンパーシールなど容器のふたや、医療器具、医薬品の包装袋などに活用できる。
共同印刷はこれまで、医薬品や精密機器業界へ向けて、さまざまな高機能フィルムを販売してきた。針刺し検知フィルムは、「製品改ざんリスクを減らしたい」という顧客の要望に応えて開発した。
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