信号灯に10秒で取り付け可能、稼働監視機能を付加できる無線IoTセンサー:FAニュース
コンテックは、積層信号灯に後付けして稼働監視機能を付加できる無線IoTセンサー「CPS-PAV」シリーズの受注を開始した。計測機となる子機は信号灯に配線なしで容易に取り付けられ、設定画面で子機IDを選択するだけで、すぐに監視を開始できる。
コンテックは2019年11月26日、積層信号灯に後付けして稼働監視機能を付加できる無線IoT(モノのインターネット)センサー「CPS-PAV」シリーズの受注を開始した。価格は、親機用セット「CPS-PAV-AES1-JP」が6万4000円、子機の「CPS-PAV-AE01-JP」が3万6000円となっている(いずれも税別)。
CPS-PAV-AES1-JPは、親機となる同社の産業用IoTソリューション「CONPROSYS」本体(別売)に挿して使用する専用SDカードとEnOcean規格のUSB受信機、そして子機(積層信号灯計測機)で構成される親機用セットだ。
全ての設定と操作がWebブラウザで完結でき、専用ソフトウェアなしでモニタリングが開始できる。モニタリング画面はアンドンや時系列グラフ、設備マップの表示形式が用意されている。設定画面で子機IDを選択するだけで、子機が登録でき、親機1台に対して最大16台の子機を接続可能。異常が発生した場合は、最大10カ所にメールでリアルタイム通知できる。
CPS-PAV-AE01-JPは、子機のみの製品となる。既設の積層信号灯に10秒程度で取り付けられ、最大5段に対応する。パトライト製の積層信号灯には専用リング(φ40、50、60、70)で取り付け可能だ。省電力無線のEnOcean規格を採用しており、太陽電池で動作するため、配線の必要がない。日中や照明の下では太陽電池のみで稼働する。また、IP65準拠で使用温度範囲−20〜+60℃と、高い耐環境性能を備えている。
別売りの「CONPROSYS」本体(クリックで拡大) 出典:コンテック
積層信号灯に子機「CPS-PAV-AE01-JP」を装着した状態 出典:コンテック
- 第4次産業革命を支える「簡単でシンプルなIoT」の意義
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説していきます。第15回となる今回は最近注目される「簡単でシンプルなIoT」についてまとめます。
- 工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。
- 自律するスマート工場実現に向け、IoTプラットフォーム連携が加速へ
製造業のIoT活用はスマート工場実現に向けた取り組みが活発化している。多くの企業が「見える化」には取り組むが、その先に進むために必要なIoT基盤などではさまざまなサービスが乱立しており、迷うケースも多い。ただ、これらのプラットフォームは今後、連携が進む見込みだ。
- 見えてきたスマート工場化の正解例、少しだけ(そもそも編)
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説します。第28回となる今回は、スマート工場化において見えてきた正解例について前提となる話を少しだけまとめてみます。
- スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」
2017年はスマートファクトリー化への取り組みが大きく加速し、実導入レベルでの動きが大きく広がった1年となった。現実的な運用と成果を考えた際にあらためて注目されたのが「エッジリッチ」「エッジヘビー」の重要性である。2018年はAIを含めたエッジ領域の強化がさらに進む見込みだ。
- いまさら聞けない「マスカスタマイゼーション」
IoT(モノのインターネット)活用などで実現するスマートファクトリーの理想像とされる「マスカスタマイゼーション」。このマスカスタマイゼーションとは何かを5分で分かるように簡単に分かりやすく解説します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.