蛇の目ミシン工業は、切粉を下方から吸引する新集塵方式を採用した基板分割ロボット「JR3303EBV」を発売した。315×295mm角の範囲で基板分割ができ、分割時は集塵ポットを上昇させることで切粉を下方から吸引する。
蛇の目ミシン工業は2019年8月1日、切粉を下方から吸引する新集塵方式を採用した基板分割ロボット「JR3303EBV」を発売した。価格はオープンで、初年度の目標販売台数は20台とする。
JR3303EBVは、切粉を上方から吸引する現行の基板分割ロボット「JR3000ERT」同様、高精度スピンドルモーターを搭載し、集塵システム、インジケーターなどをパッケージ化した製品だ。
スピンドルモーターと下方集塵ユニットをZ軸機構に配置し、Y軸動作と従動する構造を採用。315×295mm角の範囲で基板分割ができ、分割時は集塵ポットを上昇させ、基板に近づけることで、切粉を下方から吸引する。
ルータービット(刃物)切削高さの変更機能も搭載し、ルータービットの有効刃渡りを最大限使えるようにした。
さらに、USBカメラを取り付け、基板分割専用PCソフトウェアを使って映像を拡大した上で、PC画面上にて切断位置を設定できる。加えて、DXFデータ、ガーバーデータ、JPEG画像を基に切断プログラムを作成可能だ。
その他に、CADデータを基に刃物径を加味して切断の経路作成を表示。ツールオフセット機能を用いることで切断位置を微調整できる。最大999プログラム、3万2000ポイントのプログラム記憶容量を装備。設定した稼働時間が経過すると、刃物の交換時期をLEDで通知する。
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