エン転職が「テレワーク」についてのアンケート調査結果を発表した。テレワーク経験者は3%にとどまったが、この働き方に72%が満足していた。テレワークを選んだ理由は「通勤ストレスがないから」が最も多かった。
エン・ジャパンが運営する総合求人・転職支援サービス「エン転職」は、2019年5月15日、「テレワーク」についてのアンケート調査結果を発表した。
調査対象はエン転職の利用者で、そのうち1万207人から有効回答を得た。
まず、テレワークという働き方を知っているかを尋ねたところ、全体の30%が「言葉も意味も知っている」と回答した。これを年代別に見ると、20代が22%、30代が30%、40代以上は36%と、年代を重ねるにつれて「言葉も意味も知っている」の回答率が高くなっている。
これまで働いたことのある会社に、テレワークの制度があったかという質問に対しては、「ある」が8%と1割を下回った。「ない」は77%を占めている。
実際にテレワークの制度を使って働いたことがあるかを尋ねたところ、「ある」は3%だった。「ある」と回答した人に、使ったことがあるテレワークのタイプを尋ねると、「自宅で、会社と連絡を取り合いながら働く」という在宅勤務型が81%と最も多かった。「移動中などに、会社のスマートフォンやPCなどを使って働く」モバイルワーク型は36%だった。
続いて、テレワーク経験者に、テレワークの制度を週に何時間くらい利用していたかを尋ねた。その結果、「不定期」(32%)が最多。次いで、「週に5日以上」(25%)、「週に1〜2日」(24%)、「週に3〜4日」(19%)となった。
テレワーク経験者に「テレワークという働き方を選んだ理由」を尋ねたところ、「通勤ストレスがないから」(49%)、「業務に集中できて生産性が上がるから」(32%)、「会社からの指示があったから」(26%)がトップ3となった。
「テレワークへの満足度」は、「とても満足」が32%、「やや満足」が40%となり、「満足」が72%を占めた。
「今後もテレワークで働きたいと思いますか」という設問に対しては、全体の72%が「テレワークで働きたい」と回答した。今後も働きたい理由の上位には、「通勤ストレスがなくなるから」(71%)、「業務に集中できて生産性が上がるから」(45%)、「人間関係のストレスがなくなるから」(33%)が挙がった。
今度は、テレワーク未経験者に「今後、テレワークで働きたいと思いますか」と尋ねた。その結果、39%が「テレワークで働きたい」と回答した。年代別に見ると、20代の40%、30代の41%、40代以上の37%が「テレワークで働きたい」と回答している。
「テレワークで働いたことはないが、今後、テレワークで働きたい」と回答した人にその理由を尋ねた。最も多かった理由は「通勤ストレスがなくなるから」(76%)で、「人間関係のストレスがなくなるから」(47%)、「家事・出産・子育ての時間を確保できるから」(39%)が続いた。
テレワークで働いたことがなく、今後もテレワークで働こうとは思わない人にも理由を尋ねた。その結果、「仕事とプライベートを分けられるか不安だから」(57%)が最も多かった。続いて「会社にいる時と同じ成果を(テレワークで)出せるかが不安だから」(32%)、「長時間労働などの時間管理が不安だから」(28%)となった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.