SCREENホールディングスは、半導体製造装置の新たな生産拠点を完成させた。生産効率を追求して省人化を図った結果、新工場の生産能力は従来比150%となり、装置を安定して供給可能になった。
SCREENホールディングスは2019年1月22日、半導体製造装置の新たな生産拠点「S3(エス・キューブ)」を竣工したと発表した。彦根事業所の敷地内にある同拠点では、主に枚葉式洗浄装置などを生産する。
同社は、半導体製造装置事業の収益性向上を目的とした「生産革新プロジェクト」の一環として、S3を建設した。S3の名はSafety、Smart、Speedの頭文字を取ったものだ。
新工場は、基礎免震構造の鉄骨造で地上5階建て。建築面積約4176m2、延床面積は約1万2458m2、総工費は約90億円だ。
免震構造を採用し、災害時に対応できるようBCP(事業継続計画)およびBCM(事業継続マネジメント)の体制を強化。また、機能的な物流システムと大型の立体自動倉庫を導入した。生産効率を追求して省人化を図り、リードタイムを短縮した結果、新工場の生産能力は従来比150%となり、安定した装置供給が可能になった。
同社は、新生産拠点S3の建設により、半導体製造装置のシェアをさらに拡大。半導体製造装置事業における収益を向上し、競争力を強化する。
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