シーイーシーは、生産ラインの制御機器やシステムをセキュリティ脅威から守る「ICS Defender」を発表した。セキュリティ監視とサイバー攻撃に対するセキュリティ対策により、制御システムの遅延や停止を防ぐ。
シーイーシーは2019年1月16日、生産ラインの制御機器やシステムをセキュリティ脅威から守る「ICS Defender」を発表した。同年2月から提供を開始する。
ICS Defenderは、同社の工場セキュリティソリューション「SecureCross Factory」にラインアップされており、セキュリティ監視とサイバー攻撃に対するセキュリティ対策により、制御システムの遅延や停止を防ぐ。
生産ラインに負荷をかけずに不審な通信を監視するネットワークセンシングと、設備の稼働実績管理システム「Facteye(ファクティエ)」を連携させ、制御機器への不正なアクセス情報を収集する。これにより、セキュリティ脅威を早期に発見し、対策につなげる。
工場内IoT(モノのインターネット)に有効なサイバー攻撃対策として、トレンドマイクロのネットワークセンシング技術を活用。早期に標的型攻撃などの兆候を検知する。また、Facteyeとの連携により、制御機器から得たリアルタイムデータをもとに、プログラムの改変やパラメーターの改ざんなどによる制御機器の異常を検知する。マルウェア感染などの脅威を検知した際は、ネットワークから当該機器を遮断する。
さらに、24時間365日セキュリティを監視するサービス「CEC SOC」により、工場への通報やインシデントに対応する。
提供時は、ICS Defender本体に、設計、構築、試験などの初期導入サービスとCEC SOCを含めた年額サービスとなる。
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