デンソーウェーブは、「第3回ロボデックス」において、35台の協働ロボット「COBOTTA」を用いたデモンストレーションを披露。「バタフライボード」の生産ラインへの適用事例では、展示会場内で実際に製品の量産まで行った。
デンソーウェーブは、「第3回ロボデックス」(2019年1月16〜18日、東京ビッグサイト)において、協働ロボット「COBOTTA」を用いたデモンストレーションを披露した。工場などの生産現場をイメージした「Industry」、医薬品などの研究開発の現場をイメージした「Laboratory」、教育現場での活用や大学との共同開発の事例を示す「Academic」に分けて、35台ものCOBOTTAを動かしてみせた。
これらのうち初披露となるのが、持ち運び可能なサイズのホワイトボードを4枚束ねた「バタフライボード」の生産ラインへの適用事例だ。
バタフライボードは、4枚のホワイトボードを束ねる機構として長辺部に磁石を2個組み付けている。その組み付けプロセスは、ベースとなるホワイトボードの切り欠きに磁石を設置しシールで貼り付けるという内容で、これまでは手作業で行っていた。
今回披露したのは、この組み付けプロセスをCOBOTTAで自動化するシステムだ。会場内で行ったデモンストレーションで磁石を組み付けたホワイトボードは、バタフライボードの最終製品に使える品質を確保できていることから「量産中!」というアピールも行っていた。
「2015年にクラウドファンディングから生まれたバタフライボードだが、顧客の要望に応えて何度も仕様変更を行ってきた。今後も進化を続けていくために仕様を変えていくことになるだろう。これまでは全て手作業で生産してきたが、精度の高い繰り返し作業が求められる磁石の組み付けのようなプロセスは自動化したいという要望があった。仕様変更にもフレキシブルに対応できる開発環境を持つCOBOTTAであれば、今後のバタフライボードの進化にも追随できるだろう」(デンソーウェーブの説明員)という。
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