安川電機は、マシンコントローラーとロボットコントローラーを統合する制御機能の提供を開始した。サーボドライブと産業用ロボットを合わせて導入することで、マシンコントローラーのプログラムからロボットコントローラーを制御できる。
安川電機は2018年8月31日、マシンコントローラーとロボットコントローラーを統合する制御機能の提供を開始した。対応モデルは、マシンコントローラー「MP3000」シリーズの「MP3200」「MP3300」とコントローラー内蔵型サーボパック「Σ-7C」、ロボットコントローラー「YRC1000micro」「YRC1000」「RM100」となる。
新たに開発した制御機能は、MotomanSync I/Fの通信プロトコルに対応した関数をマシンコントローラーのラダープログラムで実行することで、ロボットを制御する。ロボットコントローラーからのプログラム言語が不要で、必要な送受信データをロボットごとに繰り返し通信することにより、システムの応答性を高めることができる。
ロボット制御に必要な関数は、MP3000シリーズの標準関数として提供する。この関数により、連続で複数位置への移動指令を実行し、滑らかに位置間をつなぐことができる。ロボットの動作を円滑にしたり、JOG関数を使用してマシンコントローラーに接続したタッチパネルなどから簡易ティーチングペンダント機能を構築できる。
ロボットコントローラーは、最大3台に接続が可能。これらの機能により、サーボドライブと産業用ロボットを合わせて導入する場合、ロボットコントローラーをマシンコントローラーのプログラムから制御可能になるとしている。
期待されるロボット市場の成長、安川電機は何を思うか
安川電機が考える人協働ロボットの課題と可能性
協働ロボット、ロボットシステムに残された課題と未来
機械は人の仕事を奪わない、“人とロボットがともに働く現場”が拡大へ
いまさら聞けない産業用ロボット入門〔前編〕
製造現場での普及を2倍に、ロボット新戦略が目指すロボットと共に働く未来Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Factory Automationの記事ランキング
コーナーリンク